(社会)スクールセクハラ

このテレビ番組、昨日の夜と今日の午前の再放送とを見ていた。番組では2人の実際のケースを取り上げていた。1人目は「舞さん」。舞さんは、家庭で両親との関係が不安定で、家庭の中で居場所が見つけられないでいる。心の悩みを50歳代のある男性教員に相談したところ、とても親身になって相談に乗ってくれた。その後、舞さんはこの男性教員に信頼を寄せ、心を開き、様々なことを相談するようになっていった。

そこまではいいのだが、あるときこの男性教員は、「学校の外で遭おう」と提案するようになってきた。車の中で「抱きしめてもいいか」と迫られたりするうちに、性交渉ももとめられたという。舞さんは生徒の立場、相手の男性は教師という絶対的優位な立場にある。舞さんとしては拒絶することもだれか第3者に相談することもできなかったという。

その後舞さんは裁判を起こした。法廷ではその男性教員は「私たちの関係は普通の男女の関係に過ぎない」と主張した。しかし裁判所は「教師という圧倒的に優位な立場を利用して関係を迫った」と認定した。男性教員は懲戒免職になったようだ。

もうひとりのケースは、「佳奈さん」という女性。すでに42歳になっているが、20年以上前の高校生時代にうけたスクールセクハラが原因で男性不信に陥っており、いまだに精神的トラウマが尾を引いており、心理カウンセラーのカウンセリングを受けているという。尾を引いているトラウマに起因した男性不信が原因で、職場の男性社員との関係もうまくいかず、転職を繰り返しているらしい。このケースから学ぶべきことは、セクハラは女性の心に深い傷をもたらし、短期には治癒しないということのようだ。

スクールセクハラを未然に防止する手立てはないのだろうか。いくつか対策が講じられている。例えば、

(1)学校内の人目につきにくいところでの先生と生徒だけによる個別指導はNG

(2)自動車の中で先生と生徒が2人きりになることはNG

(3)教師の生徒宅への家庭訪問は、管理者の管理の下で行うのでないのならNG

などだ。

この番組を見て私が感じたことは、生徒をスクールセクハラから守る最期の砦となりうるものは、結局は親(保護者)だと思う。最初の舞さんのケースで考えると、舞さんの場合は親子の人間関係があまりうまくいっていない。このことがいわば舞さんに「弱み」をもたらしていると思う。逆に言えば、舞さん親子の間に強い信頼関係があれば、教師からのセクハラが始まった段階で、もっと親に相談できたのではないだろうか。

【関連項目】

金曜イチから「スクールセクハラ 声をあげはじめた被害者」

http://www4.nhk.or.jp/ichikara/x/2018-01-12/21/7066/1503107/

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■スクールセクハラ、性被害から子どもを救え『金曜イチから』